私の思い出写真館

2024年7月号

IT立国エストニアへの旅

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松澤 和浩
青山綜合会計事務所
取締役会長

2018 年9月、IT 事情に触れる3泊5日の視察旅行のため、エストニアの首都タリンを訪れました。エストニアは北欧バルト三国の美しい一角であり、Skype(スカイプ)を生み出した国としても知られています。当時エストニアはIOT化が進んでいることで有名でした。そのため生活上の手続きは全てPCで完結するというのです。会計も申告、納税まで一切伝票入力もなく完了する国ということで会計業界でも評判でした。当時会社の業務の簡略化に取り組みたいと思っていたので、思い切って現地に行くことにしました。
現地聞き取りから、ほぼ全ての行政サービスがオンラインで完結とのこと。結婚、引っ越し、出産、納税、全ての手続きがIDカードを用いて行われます。ただし選挙だけは信条などがあり、オンラインではできないとのことでした。肝心の会計事務所業務はと言うと、やはりというかまだまだ手入力な側面も多く、完全にオートメーションとは言いませんが、会社設立や銀行口座開設などほぼ一つのプラットフォーム上で完結できていました。日本と比べ業務は格段に簡素化され、申告や納税まで一気通貫の体制が整っていると感じました。会社設立も1日で完成です。

エストニアでは若い方が多く、チャレンジングな雰囲気を感じました。極寒での物理的な不都合をITの力でカバーする発想が根付いています。例えば、ランチを内勤者に運ぶサービスではエレベーターの乗り降りがネックでしたが、多少うまくいかなくとも早い段階で繰り返し実装実験を重ねています。完璧な状態で製品化する日本とは発想が違うと感じました。
視察以外では、エストニアの水と緑に囲まれた自然、かわいらしいオレンジの城や落ち着いた石畳のある街並み、おいしい野菜、魚などが楽しめました。特に鮭はおいしかったなぁ。なかなか行きづらいと思いますが、おススメです。

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スタートアップコワーク施設前にて
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インキュベーションセンターLIFT99前にて

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