私の思い出写真館
2023年12月-2024年1月号
ニュースキャスターとアンカーマン


ピナクル
取締役会長 兼 社長 兼 CEO
先日、テレビ東京様のお計らいにより産業調査研究会三火会でワールドビジネスサテライト見学会を行った。
私は以前、さまざまな報道番組に解説者として出させていただいた。金融や本業のM&Aのトピックになるとお呼ばれされる。
その中で多くのキャスターの方々とご一緒した。みのもんたさん、古舘伊知郎さん、安藤優子さん、小谷真生子さん、関口宏さん、小倉智昭さん、現神奈川県知事の黒岩祐治さん、NHKの解説委員でもある影山日出夫さん、俳優の大和田獏さん、最近だとワールドビジネスサテライトの大江麻里子さん。
それぞれの放送局の看板キャスターになられるほどなので、皆さん魅力的な人たちばかりである。世界の動向、政治や経済の情勢など普段から勉強されているのか、勘所を掴むのが上手である。
私がニューヨークに勤務をしていた30代の頃、米国にはアンカーマンと呼ばれる人たちがいた。ウォルター・クロンカイト、ダン・ラザー、ピーター・ジェニングスなど。アンカーマンとキャスターの違いははっきりとはしないが、報道の制作にも関与し、番組の総まとめをする人的な意味合いのようだ。彼らの発言の影響力は大きく、尊敬と信頼感を持たれていた。ウォルター・クロンカイトなどは米国の良心と言われ、ベトナム戦争の終結にも大きな役割を果たした。
日本のキャスターの中でアンカーマンと言うに相応しいと一番感じさせた人は、私にとっては亡き筑紫哲也さんだった。筑紫さんとは10回以上ご一緒したと思うが、筑紫さんとのやり取りは有意義でとても楽しかった。いつも気骨に満ち溢れた態度と落ち着いた口調で、上手に私を引き出していただいた。日本にも筑紫さんのようなアンカーマンの登場を心待ちにしている。
