経済同友会、『日本創生 -希望と信頼の国への改革マップ』を出版
経営者の視点から中長期のめざすべき「国のかたち」を示し、国民的議論を喚起

経済同友会（東京都千代田区、代表幹事：長谷川閑史）では、7月10日、『日本創生 -希望と信頼の国への改革マップ』（桜井正光監修、経済同友会著）を、中央公論新社から出版しました。
これは、2007年度から2010年度まで代表幹事を務めた桜井正光主導の下、将来展望のないままに迷走を続ける日本に、いまもっとも必要と思われる中長期を見据えた新たな国家ビジョン「国のかたち」を、企業経営者の視点から取りまとめたものです。
本書は、3月11日に発生した東日本大震災以前に企画したものであり、その内容は震災後の復旧・復興を念頭に置いたものではありませんでした。しかし、この苦難を乗り越えて、新しい日本を創り上げるためには、当然ながら日本がめざすべき「国のかたち」が必要となります。その意味で、「若者がやる気と希望の持てる国」「国際社会に貢献し、信頼される国」の二つを基本理念とした本書が、震災からの復興の道しるべとしても、広く議論の土台になるものと考えています。
課題多き日本、そこにさらに震災が襲った日本の再生は、決して容易ではありません。明治維新や戦後復興に匹敵する、あるいはそれを上回る大事業となることを覚悟しなければなりません。だからこそ、確固たる信念と情熱をもって、国家のリーダーが新たな「国のかたち」を示し、国民の理解を求め、諸改革を断行しなければならないのです。
経済同友会に参加する企業経営者の叡智を結集して取りまとめた本書が、今後の日本のめざすべき「国のかたち」について、国民的議論が喚起される一端を担うことを願っています。
ぜひともご一読いただきますよう、お願い申し上げます。