ページの先頭です

ページ内を移動するためのリンク
本文(c)へ
グローバルナビゲーション(g)へ
ローカルナビ(l)へ
サイトのご利用案内(i)へ

ここからグローバルナビです。

グローバルメニューここまでです。

ここから本文です。

長谷川閑史経済同友会代表幹事の記者会見発言要旨
「民主党代表選の結果を受けて」

日時 2011年08月29日(月)17:30~17:45
出席者 長谷川閑史 代表幹事

動画を拡大する

民主党代表選の結果を受けて、長谷川閑史代表幹事の緊急記者会見を開催した。

Q: 民主党代表選挙で野田財務相が選出されたことについて、所感を伺いたい。

長谷川: 民主党の新しい代表に、清新なリーダーが選出されたことを歓迎したい。日本という国家が危機的な状況にあるなかで、政策実現の遅滞は一刻も許されない。新しい代表には、早急に強力な内閣を組閣し、最大で残り二年間の任期のなかで、政策課題の優先順位を党内でのコンセンサスづくりの上で明確にし、さらには経済界や国民のコンセンサスも形成しながら、実行していただくことを大いに期待している。また、われわれ経済団体も協力できる部分があれば、これまで以上に協力したい。なかでも私が経済同友会の代表幹事に就任した時からの最大唯一の課題である「この国を成長軌道に戻す」という、成長戦略の着実な実現をぜひ図っていただきたい。

8月15日の閣議決定後に発表された「政策推進の全体像」は、当然、新代表も踏襲されることになると思うが、2011年から2020年にかけて、3%の名目(GDP)成長と1%程度のインフレ(率)で2%の実質(GDP)成長は実現可能であると謳っている。ぜひ、それを実現していただくために、あらゆる手段を講じていただきたい。同時に、成長戦略の一環でもある東日本大震災の被災地の復興も待ったなしである。一次、二次補正予算の迅速で確実な執行と同時に、第三次補正予算も早急に成立させ、被災地の皆様の要望に、政治が遅滞なく応えていくという責務も、ぜひ果たしていただきたい。

Q: 野田氏は、代表選を通じ、財政の立て直しや税・社会保障の一体改革を強く訴えていたが、このような方が代表になったことについてはいかがお考えか。

長谷川: これらの課題はどなたが代表になられようとも避けて通れない国家的な命題である。多少議論があるとすれば、どのような形で優先順位をつけていくかにリーダーの色合いが出てくると思うが、(これに関するコメントは)新代表が首相に就任された後のお考えの披露を待ちたい。

Q: 増税や大連立を唱えていた野田氏と、それに否定的だった海江田氏の今回の票数から、民主党内の今後の状況について読み取れるところはあるか。

長谷川: 個人的な感想になるが、前回の代表選では菅氏と小沢氏の国会議員票の得票数差は6票で、今回は38票だった。圧倒的とは言わないまでも、明確な形で差がついたので、野田新代表のご発言通り、怨念は忘れ、すべてをノーサイドにして、国家の危機を克服するために一致団結していただきたい。また、ねじれ国会の下では、野党ともこれまで以上に協力していかない限り、政策の実現が難しいことは間違いないだろう。

Q: 野田新代表を色で表現すると何色か。

長谷川: 難しい質問だが、今まであまり色がついていないだけに、新しい形でのリーダーシップを発揮していただけるのではないかと期待している。その方向を打ち出していただければ、我々も大いに支援・協力のし甲斐がある。エールを送りたい。

Q: 円高基調が続いているが、野田新代表にはどのような時期にどのような対応を望まれるか。

長谷川: 財務相としてもこれまでも対応されてきたし、必要に応じては単独介入も辞さずということを暗黙のうちに示しておられ、それが76円台で保持できている背景にあるのかもしれない。金融政策を担当する日銀とも連携を取り、できる限りの処置をしていただけるものと思う。日本のような経済大国は、リーディング・カントリーとしてできることとできないことがあるだろうが、そのなかでもこれまではきちんと対応していただいていると考えている。

Q: 経済同友会として野田新代表を支援していくとのことだが、具体的にどのような形になるか。例えば、新たな成長戦略を一緒に考える、などか。

長谷川: 成長戦略はこれまで十分過ぎるほど議論してきているが、「政策推進の全体像」で、改めてこれまでの成長戦略を再強化すると打ち出されているので、新代表が首相に就任され、組閣が終わった後に、新たな成長戦略の再点検・見直しをされるのかもしれない。そのような状況で、我々への協力要請があれば、できる限り協力する。日本が緩やかな成長、緩やかなインフレの軌道に乗っていくことが、最大の課題だと思っているので、その方向で政策の実現を図っていただける限りにおいては、全面的に協力させていただきたい。

以上

(文責:経済同友会事務局)


ローカルナビここまでです。

ここからサイトのご利用案内です。

スマートフォン版サイトに戻る

サイトのご利用案内ここまでです。