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日本銀行正副総裁人事の国会同意について

公益社団法人 経済同友会
代表幹事 櫻田 謙悟

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  1. 日本銀行の正副総裁人事が国会において同意されたことを歓迎する。植田和男新総裁はアカデミア出身で日本銀行政策委員会審議委員、氷見野良三新副総裁は金融庁長官、内田真一新副総裁は日本銀行理事というキャリアの方々によるバランスの取れた体制は、今後、非常に難しい金融政策を決定するために最適なフォーメーションである。
  2. 植田氏は、長年にわたる経済学者としての経験と実績が示す通り、データとファクトの精緻な分析に基づき結論を導き出すことに長けた方であり、新総裁として、他国の金融政策関係者や一層グローバル化する市場関係者とのコミュニケーションを通じて速やかに信頼関係を構築されることを期待する。
  3. 新型コロナウイルス感染症の大流行も落ち着きつつある中で、世界的に金利が上昇する傾向にある。日本銀行による異次元緩和策についても、いずれ正常化へ向かうことになるが、今後の金融政策運営においては、市場との対話を一層丁寧に行うことや、企業や生活者などへ予見可能性の高い情報提供などをお願いしたい。


以 上

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