参議院通常選挙の結果について

2022年7月10日

公益社団法人経済同友会
代表幹事　櫻田謙悟

本日投開票が行われた第26回参議院議員通常選挙において、連立与党が改選議席の過半数を獲得する見通しとなった。変化が激しい経済情勢や国際環境を前に、民意は政治の安定を選択したものと受け止めており、この結果を歓迎する。
一昨日の安倍晋三元内閣総理大臣への襲撃は、民主主義に対する重大かつ卑劣な侵害であった。この大きな衝撃の下でも、選挙が粛々と行われ、国民がそれぞれの意思を示したことは、民主主義に立脚する日本国にとって重要な意義がある。
安倍元総理の悲願は、投資とイノベーションの促進による日本の力強い経済成長と、地球儀を俯瞰する外交による国際的地位の引き上げであった。これら課題の重要性は今も変わらず、状況はむしろ切迫感を増している。岸田総理には、「新しい資本主義」を体現する世界に誇れる日本を実現いただきたい。同時に、私たち企業経営者は、民間部門がその中心的な役割を担うことを、覚悟をもって再確認する。

以上