代表幹事の発言
衆議院総選挙の結果をうけて
2017年10月22日
経済同友会
代表幹事 小林 喜光
- 本日投開票が行われた第48回衆議院選挙の結果、連立与党が大勝する結果となった。成長戦略の加速や働き方改革の実現、そして北朝鮮情勢の緊迫など多くの課題に直面をしている中、政治に継続性が保たれたことを歓迎したい。
- 改憲勢力が2/3超の議席を占める勢いであり、憲法改正が現実的になる中で、国民にみえる形での丁寧な論戦を期待したい。
- 今回の選挙は突然の解散、その後の野党再編の動き、準備不足等が相まって、政権選択選挙にもかかわらず論点がはっきりしないものとなった。野党の勢力図が変化したが、今後どのような形になってゆくのか、そして各党がどのような政策を打ち出していくのか、関心を持って見守りたい。
- 基礎的財政収支の早期黒字化は喫緊の課題である。2019年10月の消費税率10%への引上げと使途変更を所与としつつ、財政再建に向けた、その後の長期的なロードマップを早急に示すべきである。
- 今回は18歳、19歳の若者にとって初の政権選択選挙であった。今後の国会論戦においては、若年層の未来を左右する諸課題、すなわち生産性革命・人づくり革命・社会保障・安全保障・憲法改正議論・エネルギー問題などについて、財政健全化と共に国民に開かれたわかり易い論戦が展開されることを期待したい。
以 上