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品川正治終身幹事のご逝去の報に接して

公益社団法人 経済同友会
代表幹事 長谷川 閑史

品川正治終身幹事のご逝去の報に接し、謹んでお悔やみ申し上げます。

品川さんは、1980(昭和55)年11月の経済同友会入会から32年余にわたり、一貫して「国を想う心」に基づくぶれない信念と発言で、本会の議論を支えてこられました。

93年4月から4年間は副代表幹事として、うち3年間は専務理事として、速水優・牛尾治朗両代表幹事を支え、「新しい状況を創造していく」経済同友会を目指して、特に、企業行動やコーポレート・ガバナンスに関する議論において、中心的役割を担われました。企業不祥事が相次いだ80年代後半には、企業および企業人の倫理確立について議論を深め、さらに90年には、新しい社会・経済の制度を築くための企業行動の革新をテーマに、企業が担うべき社会的責任と市民社会・国際社会と調和する企業行動について、提言を取りまとめられました。この提言『90年代の企業の行動革新』は、企業による行き過ぎた投機行為を改めるよう求めており、近い将来訪れるバブル崩壊にいち早く警鐘を鳴らしたものでした。また、90年代前半には、「政・官・財のもたれ合いから脱皮し、経済システム自体の改革が必要」として、平岩外四経済団体連合会会長(当時)などと、企業献金あっせん業務の廃止に尽力されました。成長の果実を税財政を通じて国民に分配する「修正資本主義」を基軸に、単なる利益・効率追求型ではない企業経営について熟考を重ねられていた姿勢には、学ぶところが非常に大きいと改めて感じ入ります。

また、本会が創立50周年を迎えた1996年には、『戦後日本経済と経済同友会』(岩波書店、岡崎哲二東京大学助教授(当時)他著)の出版と、50年間の活動資料集『経済同友会50年のあゆみ』の取りまとめに、50周年記念事業企画委員会委員長として多大なる尽力と支援をいただきました。

副代表幹事・専務理事退任後も、16年の長きにわたり、終身幹事として熱心に本会の活動を支えていただきました。企業経営の第一線から退かれた後は、戦争を体験された一個人の立場から、強く平和主義・護憲を訴え、警鐘を鳴らし続けておられました。

本会にとって、かけがえのない大先輩を失ったことは、言い尽くせぬ悲しみですが、品川さんのわが国に対する深い想いと強い信念を偲びながら、心よりご冥福をお祈り申し上げます。

以上


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