代表幹事の発言
日米間年間貿易額と日中間年間貿易額の逆転について
社団法人 経済同友会
代表幹事 北城 恪太郎
代表幹事 北城 恪太郎
- 2004年の日中間の年間貿易額(香港を含む)が、初めて日米間の年間貿易額を超えたことが発表されたが、これはまさに今後の日中関係の重要性を示す象徴的な出来事であると思う。
- 香港を除く日中間貿易においては、日本の輸入超過の状態であり、巨大な中国市場の成長性を考えれば、日本から魅力ある製品を輸出していく努力が必要である。また、モノの貿易に限らず、サービスや観光分野においても両国間の相互関係がより一層深まることを期待する。
- 他方、日中両国の経済関係の進展に比べ、政治・外交、文化・草の根交流といった分野では数多くの解決すべき課題を抱えており、バランスを欠いていると言わざるを得ない。今後の日中関係を考えた場合、両国民の相互理解・交流を進め、お互いの立場を尊重・理解しながら誤解や不信感を取り除き、健全な関係を築く努力が必要であり、それが日本の長期的な国益にも適うものと考える。
以上