代表幹事の発言
米国大統領選挙結果について
社団法人 経済同友会
代表幹事 北城 恪太郎
代表幹事 北城 恪太郎
ブッシュ大統領の再選により、過去4年間に培われた良好な日米関係を継続できる可能性が高くなったわけであり、これを歓迎したい。
ブッシュ政権の二期目においては、米国の一国主義的な行動への不安を払拭し、G8各国はもとより、欧州連合、国連などとの協調を強化し、世界の超大国に相応しいリーダーシップを発揮してもらいたい。また、米国経済の世界経済への影響を十分考慮し、財政と国際収支の赤字削減に努め、安定性と信頼性のある経済運営を期待したい。
対日経済政策については、大きな変更はないだろうが、如何なる状況下においても、対外経済関係で内向きにならないような経済運営を期待する。
安全保障政策および対アジア外交についても大きな変更はないと思う。9.11対米同時多発テロ事件以後の米国の軍事におけるトランスフォーメーションの下で、対テロ対策、イラクを含む中東和平、北朝鮮問題、基地移転問題など、わが国の外交・安全保障との関わりの深い分野も多いことから、わが国としてはより主体性を持って日米同盟関係を深化させるとともに、アジアにおいては日米関係を機軸に、良好な対中韓ASEAN関係を確立していくべきであろう。
以上