私の一文字
2026年3月号
会員の方が思いを込めて選んだ一字に、書家の岡西佑奈さんが命を吹き込む「私の一文字」。
今月は、安渕 聖司社会のDEI推進委員会/ジュニア・リーダーシップ・プログラム委員長にご登場いただきました。
今月は、安渕 聖司社会のDEI推進委員会/ジュニア・リーダーシップ・プログラム委員長にご登場いただきました。
好奇心を持って「動」く
社会のDEI推進委員会/ジュニア・リーダーシップ・プログラム 委員長 安渕 聖司
アクサ生命保険 取締役社長兼CEO
アクサ生命保険 取締役社長兼CEO
岡西
「動」は、人が立ち重い袋の両端をくくったものを示した「偏」と、力そのものを表した「つくり」で成り立っています。動くことへの強い思いを感じながら書にしたのですが、この文字を選んだ思いをお聞かせください。
安渕
好奇心を持って自分から動くことがとても大事だと思っています。動くことで景色が変わり、新しい情報が入ってきます。新しいアイデアも生まれますが、新たな問いも浮かんできます。夢も志も、そこに向かって動かないと何も進みません。志の実現に向けていかに動くべきかを日々思い巡らせていますので、今回この文字を選びました。
岡西
私自身もいろいろな場所に出向いて、インスピレーションを得たいとあらためて思いました。動く際に、何か意識されていることはございますか。
安渕
なるべくかけ離れたもの同士を見比べたいと思っています。例えば、先日は飛騨高山の工房で行われた集まりに行きました。そこで職人の世界の話をたくさん聞いたのですが、頭のどこかで「それは会社だったらどうだろうか」と考えている自分がいます。これまで無関係だったものをつなげて考えること自体を楽しんでいます。
岡西
何かアウトプットはなされるのですか。
安渕
実は就任以来毎月、ニュースレターを社内発信しています。もともと業界外から来た人間ですので、誰も私のことを知らない状態でした。ですので、私自身を知ってもらおうということから始め、社長の仕事について、さらに私が取り組んでいるNPO活動などについても知ってもらおうという思いで続けています。8割強はビジネスについて書き、残り1~2割はNPOやプライベートについて書いています。「飛騨高山で職人の集まりに参加した」ことも、近々ニュースレターに書こうと思っています。

岡西
いつ頃からNPO 支援をされていますか。
安渕
前職時代に児童養護施設の高校生たちに英語を教えるプログラムに参加したのがきっかけです。彼らは渡米して難病施設のボランティアに参加し、帰国後に報告会で発表します。目を見張るような彼らの変化に感動し、そこからいろいろな活動にかかわるようになりました。こうしたNPO 活動も、動くことで気付くものがたくさんあります。
岡西
経済同友会では社会のDEI推進委員会委員長、ジュニア・リーダーシップ・プログラムの委員長を務めていらっしゃいますが、今後の展望についてお聞かせください。
安渕
DEIはインクルーシブで機会均等な社会をつくろうという取り組みで、ジュニア・リーダーシップ・プログラムでは自分で考えアクションしていける次世代リーダーを育成しています。この二つは別々のものではなく、インクルーシブで活力のあふれた社会像に向かって、企業や社会を動かしていく人が増えていくことを目指しています。
書家 岡西 佑奈
1985年3月生まれ。23歳で書家として活動を始め、国内外受賞歴多数。