私の一文字
2024年5月号
会員の方が思いを込めて選んだ一字に、書家の岡西佑奈さんが命を吹き込む「私の一文字」。
今月は、安田結子同友会オープンアカデミー委員長/創発の会座長にご登場いただきました。
今月は、安田結子同友会オープンアカデミー委員長/創発の会座長にご登場いただきました。
「生き」様に触れ、支援する
同友会オープンアカデミー(2023年度)委員長
創発の会(2023年度)座長 安田 結子
ボードアドバイザーズ 取締役副社長
創発の会(2023年度)座長 安田 結子
ボードアドバイザーズ 取締役副社長
岡西
今回、「生」を選ばれた理由を教えてください。
安田
私はもともと人材招聘にかかわる仕事をしており、今は経営の後継者育成に向けたエグゼクティブアセスメントおよびコーチングなどを行っています。伴走をしていると、さまざまな方の生き様に触れることになります。経営者になる瞬間に立ち会うこともありました。心に残る感動も多くあり、人生の大事に携わる仕事です。そのような思いから、この文字を選びました。
岡西
「生」は、草木が地上から生えてくる様子を捉えた象形文字を由来としています。同様に、人生にも緩急の変化があります。それを躍動感ある形で表したいと思ってしたためました。さまざまな方の生き様を身近でご覧になる中で、何か印象的だったことはありますか。
安田
ご自分のミッションを定めて突き進んでいかれる方もいれば、人の気持ちを深くくみ取りながら進める方もいらっしゃいます。人格形成期は小学校時代にあるといわれていますので、エグゼクティブアセスメントではその頃にまでさかのぼって深く聴いていくのですが、どなたもかなり素のところを語ってくださるので、それぞれのお話に大変惹かれます。
岡西
安田様ご自身が、人の話を聴くことに興味を持ったきっかけはあるのでしょうか。
安田
転校が多かったためか、未知の世界が苦ではありませんし、新しくお会いする方には常に興味があります。また仕事で多様なリーダーと接し続ける中で、お力添えをしたいという気持ちがより高まっていったと思います。
岡西
海外でも通用するリーダーを増やしていくために必要な要素というのは、どのようなことでしょうか。
安田
やはり日本だけではなく、世界に目を向ける視野の広さですね。加えて、自分のやっていることが好きで仕方がないという思い入れがあること。この二つが欠かせないと思っています。世界で活躍するスポーツ選手が増えているのを見ると、経済人ももっとグローバルに活躍していってほしいと思います。
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岡西
経済同友会で担当されている同友会オープンアカデミーと創発の会は、どういった活動なのでしょうか。
安田
オープンアカデミーはこれから開始する活動なのですが、創発の会は新入会員向けの活動として実績を積んできました。入会したての頃は人脈もなかなか広がらず、活動しづらいと思います。人のつながりをつくり、経済同友会の活動に興味を持ってもらうことを考えて運営しています。
岡西
経済同友会の今後に向けても一言お願いします。
安田
個が集まっている経済同友会だからこそ、それぞれの生き様が色濃く表れますし、生き生きと活動できる場だと感じています。皆さんと共に、より強い発信力を持てる会になるよう、活動していきたいと考えています。
書家 岡西 佑奈
1985年3月生まれ。23歳で書家として活動を始め、国内外受賞歴多数。