私の思い出写真館
2025年11月号
来たれ!丸紅へ

丸紅
代表取締役 副社長執行役員
丸紅に勤めてもうすぐ40年になるが、いまだ当社グループの全体像を隅々まで理解したとは言い難い。そのくらい、世界各地でさまざまな業態の現場があり、そしてその現場の一つひとつが当社グループの収益を支えている。過酷な現場で努めて明るく仕事をする丸紅社員に感動させられることも多い。今回は会社の宣伝方々、最近訪れた二つの特徴的な現場をご紹介したい。
一つ目はスマトラ島の山奥で植林&パルプ製造事業を営む現場。東京都の1.3倍ある広大な土地で16名の丸紅駐在員が2,000名の現地雇用者と毎日泥まみれになっている。写真は敷地内50カ所に設置された高さ25mの火の見櫓からの風景。さまざまな補償を求める近隣住民の「嫌がらせ放火」などを監視するためのものだ。サソリやヘビも当たり前。敷地内の病院にはサソリ毒の血清も常備されている。朝4時台には大音響のイスラム祈祷で起こされ、食事は揚げ物中心の地元料理、酒も手に入りづらい環境下、丸紅社員の奮闘ぶりに頭が下がった現場の一つ。
二つ目は米カンザス州にある人口1万人の町のダウンタウンからさらに100km離れた大穀倉地帯に忽然と現れる大きな食肉工場。ブラックアンガス牛を生体のまま仕入れ、工場内で1日2,000頭以上を解体、加工して外食等に販売。と殺、皮はぎ、内臓摘出から肉成形、包装、出荷まで、まさに3K(きつい、汚い、危険)の職場で5名の丸紅駐在員が1,300名の現地雇用者とともに、文字通り毎日血まみれになっている。近郊の大都市まで車で3時間かかる中、周辺に日系グローサリーや日本食レストランはもちろん、ウーバーさえ無い環境で奮闘する丸紅社員に頭が下がったもう一つの現場だ。
丸紅は、現場を愛する冒険好きを待っています。