私の思い出写真館
2024年12月-2025年1月号
CeBIT2017ドイツ・ ハノーバーメッセにて 日本がホスト国で開催

コミュニティーメッシュ
代表取締役

PwCの日本法人の会長から2015年にSAPジャパンの代表取締役会長に転進して2023年までの8年余り、日本企業のデジタル化の支援をしてきた中で思い出深いのは、2017年3月にドイツ・ハノーバーで開催されたCeBIT2017において、SAP代表としてメルケル首相と安倍首相をお迎えしたことだ。
2017年は日本がホスト国となり、日本からも100を超える企業の参加をいただいた盛大な催しであった。ドイツ最大のソフトウエアメーカーであるSAPも張り切って、日本の災害対策を衛星データとAIの予測システムで雨雲の推移から土砂崩れを予想して災害を未然に防ぐデモを披露した。
その後、日本においてもSAP、大分県と大分大学との共同研究でEDiSONとして結実した。当時はドイツからスタートしたIoT、デジタルツイン、インダストリー4.0が今のDX、ソサイエティー5.0につながっていることも感慨深い。
日本で公認会計士として社会人生活をスタートした私が13年の米国生活で日本企業の米国進出を支援し、日本に帰国後もコンサルティングの世界から会社経営に携わることになったのも、いろいろな方々との出会いの中で導かれていったものと感謝している。
最近では若者たちが社会に貢献し、より一層活躍していけるようコンサルティングアカデミーなる経営塾を主催している。毎週若者たちとのディスカッションは活気にあふれ楽しくもあり、Z世代の若者たちは自分を主語とした社会課題に対する問題意識を持った人が増えてきており、なかなかたくましい。