私の思い出写真館

2024年11月号

ホノルルの風に乗って

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清水 新一郎
日本航空
副会長

コロナ禍の中、当時副社長であった私は健康経営責任者として健康推進の旗振り役を担っていた。一方で、私の体型はその任に耐え得るようなものではなく、ダイエットのためにジョギングを始めたのは自然な流れだった。朝の静寂の中、私にとって心の浄化の場にもなった。
その後コロナが下火になり、再び多くのお客さまに航空便のご利用が期待される中、数々のスポーツイベントが開催されるハワイは特に人気のある行き先だ。その美しい風景と温暖な気候は魅力に溢れ、私は、観光推進の取り組みとして、ホノルルで開催されるハーフマラソン(4月)、トライアスロン(5月)、100マイル自転車イベント(9月)、そしてホノルルマラソン(12月)の各スターターを務めるとともに、ジョギングの成果を試すべく競技者としてもその全てに参加した。ホノルルの穏やかな風に吹かれながら、スタートラインに立つと、心地良い緊張感が全身を包んだ。参加者たちの期待と興奮が伝わってくる。私は大きく深呼吸をし、スタートの合図をする。そして、全ての参加者を送り出した後に自らも走り出した。ランニングシューズの足音、風が頬をなでる感覚、そして沿道からの応援の声が、私の心を一層高揚させた。

この経験を仲間と共有したい。私は経済同友会の友人たちにも参加を勧めるようになった。健康を維持しスポーツイベントに挑戦するだけでなく、海外旅行の楽しさも味わってもらいたい。ホノルルの美しい景色と共に走ることで、心も体もリフレッシュされる。仲間たちと共に汗を流し、ゴールを目指すことは、何物にも代え難い喜びである。
これからも、ハワイでのスポーツイベントを通じて多くの人々に健康と旅の楽しさを感じてほしいと思う。そして、私自身もホノルルの風に乗って、新たな挑戦を続けていく。

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2023ホノルルマラソン、スタート直後の様子。参加者に手を振る
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ACK2024ホノルルトライアスロン、ゴール直前の力走

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