ご挨拶
平成23年7月
2011年3月11日に発生した東日本大震災において、犠牲になられた皆様に深く哀悼の意を表しますとともに、被災された皆様に心よりお見舞い申し上げます。
今回の大震災は、各地に想像を絶する甚大な被害をもたらしました。その復旧・復興には多くの労力と時間を要しますが、被災地の皆さんがふたたび元気を取り戻し、希望ある未来が訪れることを強く信じて、私たち一人ひとりができることを実践し、力を合わせていかなければなりません。
経済同友会では、こうした思いを具体的行動として結実させるため、「IPPO IPPO NIPPON プロジェクト」を立ち上げることとしました。このプロジェクトは、ご賛同いただいた企業や個人からお預かりした寄附金などを、被災地の人づくりや経済活性化に役立てるプラットフォームを築くものです。参加企業および個人の応援が復興への一歩になり、真の復興に向けて"一歩一歩"進んでいってほしいという思いを込め、「IPPO IPPO NIPPON」と名づけました。
具体的には、被災で保護者を亡くされた子供たちへの支援のほか、地場産業の将来を担う若者を育成する職業高校、新事業創造をもたらす研究開発を担う大学などへの支援を想定しています。岩手経済同友会、仙台経済同友会、福島経済同友会の協力も得て、真に支援を必要とするところに、きめ細かく確実に届ける努力をしていきたいと考えています。さらに、全国各地の経済同友会とも連携し、全国運動として展開していく予定です。
今回の被災状況に心を痛め、日本全国そして世界中から義援金や支援物資が被災地に届けられ、また、多くのボランティアの方々が集まりました。こうした動きを一過性のものに終わらせないために、ささやかな一歩かもしれませんが、少しでも力になれるよう全力を尽くしていきたいと考えています。
つきましては、本プロジェクトの趣旨をご理解いただき、皆様の善意のご厚志・ご支援を心よりお願いいたします。