代表幹事の発言

女川原子力発電所2号機の原子炉起動について

公益社団法人 経済同友会
代表幹事 新浪 剛史

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  1. 本日、東北電力女川原子力発電所2号機が、再稼働に向けて原子炉を起動した。事故を起こした福島と同型炉(BWR)としても、東日本にある原子力発電所としても、震災後初の再稼働となる。震災によって多大な被害を受けた立地地域の自治体をはじめ、関係各位の尽力に敬意を表する。
  2. 半導体事業、データセンター、生成AI等により、今後、電力需要の大幅な増加が見込まれる。また、わが国のエネルギー自給率向上や脱炭素化の取り組みに際しては、原子力発電は非常に重要な手段の一つであり、我々経営者としても再稼働を心から歓迎する。
  3. 世界で最も厳しいとされる新規制基準の審査に合格した原子力発電所については、立地地域を含め、広く社会のステークホルダーに対して丁寧でわかりやすい説明と信頼醸成に努め、早期に再稼働が進むことを期待している。
  4. 第7次エネルギー基本計画策定の議論が進められているが、原子力発電所の再稼働を含め、安定的なエネルギーの確保はわが国の未来にかかわる重要なテーマである。この取り組みを進めるため、さまざまなステークホルダーとの熟議を含め、本会としても責任ある対応を進めて参りたい。

以上

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