代表幹事の発言

自由民主党総裁選挙にあたって

公益社団法人 経済同友会
代表幹事 新浪 剛史

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  1. 本日、事実上の次期首相を選出する自由民主党の総裁選挙が告示された。過去最多の9名が立候補したことは、党員に多くの選択肢を与えるだけでなく、国民の政治に対する関心を広く喚起する上でも好ましいことである。活発な政策論争を通じて、わが国の将来に対する責任ある決断力と実行力を有するリーダーが選ばれることを望む。
  2. 新総裁には、国民に対して不都合な真実を明らかにし、戦後に構築された多くの制度の見直しに取り組んでもらいたい。特に山積する課題の中でも、令和の時代にそぐわなくなっている雇用・労働法制や社会保障制度を速やかに改革していただきたい。加えて、地政学リスクの高まりに備えた経済安全保障、デジタル化の進展を見据えたエネルギーの安定供給などの重要課題について着実な成果を求める。今回の総裁選が国民的な理解の促進や合意形成につながるよう、これら課題について過去最長の15日間の選挙期間を最大限に活用した熟議が展開されることを期待する。
  3. これらの改革を確実に進めるために重要となるのが、政治・政党に対する信頼回復への取り組みである。各候補者には、国民に開かれた透明で公正な政治・政党改革案を掲げ、活発な論戦を繰り広げていただきたい。

以 上

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