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参議院議員通常選挙の公示にあたって

公益社団法人 経済同友会
代表幹事 櫻田 謙悟

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  1. 今回の参議院議員通常選挙は、国際情勢や経済環境が大きく変化する中で、日本が進む道筋を問うべき重要な機会である。物価高騰や急激な円安など、足元の課題への対処方法には限りがあることに鑑み、今こそ、日本が目指すべき将来像の具体化と、その実現に向けた成長と分配のあり方に関する政策論争を期待する。
  2. 今、私たちが目を逸らしてはならないことは、過去30年間、日本が他の主要国との相対比較において、名目GDP成長率で見た経済成長のみならず、平均的な賃金水準の伸び、デジタル化とイノベーション実現など、国力を高めるうえで必須の分野においても劣後してきた事実である。各党には、これをもたらした真の原因にどう向き合い、国としての力を高めていくか、実効性ある提案を示していただきたい。国民一人ひとりが将来に期待を持てるような展望とともに、財政健全化や社会保障制度改革など、持続可能な日本をつくるために避けられない問題に対する責任ある提案を望む。
  3. 近年、国政選挙の投票率が低い状態が続いていることに強い危機感を抱いている。国民一人ひとりが民主主義の担い手であることを自覚し、ぜひ一票を投じていただきたい。本会では、かねて会員に対し、期日前投票や不在者投票を社員が行いやすくなるように業務上の配慮を行うなど、企業による投票環境の整備を呼びかけてきた。今回の選挙に際しても、会員各位に協力をお願いする。

以上


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