東京都知事選挙の告示にあたって

2020年6月18日

公益社団法人経済同友会
代表幹事　櫻田謙悟

本日、東京都知事選挙が告示された。今回の選挙は、新型コロナウイルス感染症への対応、生活と経済の再建などが主要な争点になると考える。各候補者には、特に第2波以降を想定し、経済と自粛とのバランスに優れた数値基準を含む社会・経済活動の予見可能性が高い対策案の提示をお願いしたい。
ウィズ／アフターコロナの観点からは、まず、来年の東京オリンピック・パラリンピック大会の成功に向けた取り組みを明示していただきたい。また、「新しい普通」に対応した都政改革、先端技術を用いて「スーパーシティ」構想を実現するための改正国家戦略特区法を活用した国際都市東京の競争力向上策などに関して、都民に具体的な選択肢を提示して論争を深めていただきたい。
今回は、感染症拡大防止に細心の注意を払いつつ行われる都知事選になる。こうした状況下だからこそ、公職選挙法で解禁された範囲内でインターネット等を最大限利用し、各候補者には自身の公約を分かりやすく伝える選挙活動の工夫を、若者を含めた有権者には一人でも多くの政治参加を通して、「新しい首都東京」のリーダーが選出されることを期待する。

以　上