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菅直人新総理に望む
2010年6月4日
公益社団法人 経済同友会
代表幹事 桜井 正光
- 総理に菅直人衆議院議員が指名された。新総理には速やかに政権運営体制を建て直し、国民からの信頼と期待を取り戻すべく、強力なリーダーシップを発揮されることを期待する。
- 今回の民主党代表選挙では、告示直後の両院議員総会で新代表が選出されており、各候補者が政権運営の総括を国民の前で十分行ったとはいえない。政治空白の長期化を避けるために止むを得ないことではあったが、残念である。
- 新総理には、先ず所信表明演説において、国民の政治不信や国際社会からの不信感を払拭していただきたい。特に、前政権で副総理として支えてきた立場として、前政権から何を継承し、何を修正・変更するのか国民に説明していただきたい。また、中長期の重要基本政策である「中期財政フレーム」、「新成長戦略」、「地域主権戦略大綱」などは、当初の予定通り6月中には国民に明示されることを求めたい。
- 目前に迫った参議院選挙に向けて、昨年の衆議院選挙で掲げたマニフェストについて、わが国の中長期のビジョンを明確にした上で必要な修正を行い、政権与党として責任と説得力のあるマニフェストを策定し、政権担当能力を国民に示されることを期待したい。
以上