2009年度予算財務省原案について

2008年12月20日

社団法人　経済同友会
代表幹事　桜井正光

歳出総額が過去最大規模となる一方、税収が減少し、プライマリーバランスの赤字が大幅に拡大するという予算原案となったが、現下の厳しい経済情勢から、やむを得ないものと考える。
歳出の細目は不明であるが、我が国の厳しい財政状況を考えれば、政策効果の観点から、緊急を要する施策、わが国の成長基盤を強化するための施策、および、国民の安全・安心の確保に必要な施策への更なる重点化が必須である。
歳出拡大や新規国債の増発、特別会計積立金の取り崩しは、あくまでも緊急的措置であって、これにより財政規律が大きく緩むことが決してあってはならない。
従って、政策と行政における無駄の排除と効率化に向けた取組みは、危機感と使命感をもって、従前以上の深堀と迅速さが求められる。同時に、景気回復後を見据え、歳入・歳出一体改革の検討を速やかに本格化するべきである。

以上