代表幹事の発言

為替の1ドル=100円割れについて

社団法人 経済同友会
代表幹事 桜井 正光

今回の急激な円高は、米国の景気や信用収縮、住宅市場の先行きに対する不安感によるものではないか。

グローバルな環境の変化に伴い、日本企業は為替変動への耐性を高めているが、足元の円高は急速であり、継続すれば、輸出企業を中心に企業収益への大きな影響が予想される。一方、食料、エネルギー、1次産品などの輸入価格については、現在の高騰が多少緩和される面もある。

とはいえ、現在のような円高が進行すると、輸出の低迷や株価の下落などにつながり、日本経済のさらなる減速が懸念される。

いずれにせよ、為替レートは市場において決まるわけであるが、安定的に推移することを期待したい。

以上

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