代表幹事の発言
2008年度予算財務省原案について
社団法人 経済同友会
代表幹事 桜井 正光
代表幹事 桜井 正光
- 新規国債発行額は微減したものの、プライマリーバランスの赤字幅が5年ぶりに拡大し、これまでの財政健全化路線が揺らぎつつあることに危機感を覚える。
- 2011年度黒字化という目標を達成することは、我が国が今後長きにわたって活力を保つためのスタートラインに過ぎず、目先の要因で税収の伸びが止まった途端に黒字化への道筋が不透明になるのは、好ましいことではない。
- 国民がいま求めているのは、小手先の調整ではなく、今後の少子・高齢・人口減少社会に対応して、大胆に予算の構造を組み替えることである。来年の通常国会では、(1)我が国の活性化に結びつかない歳出への斬り込み、(2)つぎはぎだらけの税制、(3)財政健全化への道筋について、徹底的に議論を展開してほしい。
以上