代表幹事の発言

日本銀行の金融市場調節方針の変更について

社団法人 経済同友会
代表幹事 小林 陽太郎
  1. 今回の日本銀行の決定は、企業倒産が続き、健全な企業の資金調達でさえも厳しくなることが予想される中で、健全な経済活動の下支えと構造改革の推進を目的とした政策変更として歓迎する。
  2. 既に潤沢に資金が供給されているにもかかわらず、さらなる金融緩和措置がとられたことにより、経済の実態や金融市場の状況に対する日本銀行の厳しい見方が明らかになった。今後、構造改革の進展に伴い、企業倒産の拡大が予想され、金融収縮の動きが加速する可能性も高い。その際には、金融市場の安定を図り、健全な企業の資金調達環境を維持するためにも、政府は、銀行の経営責任を明確にした上で、公的資金の注入をためらうべきではない。
  3. 金融調節手段として、CPやABSの一層の活用を決めたことは、資本市場活性化の促進につながるものとして評価する。

以上

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