代表幹事の発言

「興銀・一勧・富士銀による共同持ち株会社設立と包括的業務提携関係の締結」について

社団法人 経済同友会
代表幹事 小林陽太郎
  1. 金融ビックバン以降の金融システム改革は、どちらかといえば救済色の濃いものが中心であったが、今回の3行による共同持ち株会社の設立による事業の統合化という決断は、金融ビックバンに対応し、国際競争力をもつ金融機関の設立を目指した本格的かつ戦略的なものとして、歓迎したい。
  2. このような抜本的事業・組織の再構築による企業統合の過程では、様々な問題に直面すると思う。決断をされた経営者の強い意思とリーダーシップにより、事業統合のメリットを最大限高め、この取組みを成功に導くことを期待したい。
  3. 一方、金融業界の構造改革が進むことの影響は、当然事業会社にも及ぶ。日本の金融機関が強くなることのメリットは大きいが、その反面厳しさも伴う。各企業においても自助努力による経営構造改革への取り組みを一段と強化することを期待したい。

以上

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