代表幹事の発言

円レートの1ドル=110円越えについて

社団法人 経済同友会
代表幹事 牛尾 治朗

今回の1ドル=110円越えは、日米の金利見通しに加えて、輸出を上回る輸入の拡大と、経常収支の黒字の減少が背景になっていると考えられる。

当面115円までは市場動向の許容範囲と考えて冷静に対処すれば良い。110円を越えたことで、昨年来の円高修正はほぼ終了したものと思われ、これからは安定化に政策の重点が移っていくべきではないかと思う。

これを機会に円安の流れの中でも、購買力平価との乖離の縮小、内外価格差の是正に努力を払うべきである。当面は、市場開放を糸口とした規制の撤廃と、経済構造の改革に早急に取り組む必要がある。

以上

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